ねくすとフェーズ パチンコ



最後の謎論理
新基準機の入れ替え費用は300台クラスの小型店舗でも、1台40万円で計算すれば1億2000万円もかかる。低貸営業が主体の中、新基準機の安い中古が出回らないことには、新基準機の入れ替えコストがどれだけ困難な数字か分かる。

都内で2店舗のホールを運営するオーナーは、駅前の1店舗を閉める覚悟を決めている。台数は300台ほどの小型ホールだが、やはり新基準機の入れ替え問題に直面しているからだ。オーナーはホール収入以外にテナントビルの家賃収入などのインカムがある。

「駅前だから昔は黙っていてもお客さんは来た。もの凄く儲かった。不動産収入は毎月一定だが、パチンコは機種によってバカ儲けができた。売り上げ、粗利を伸ばすことが楽しくて仕方なかった。300台の店で1億2000万円もかかる機械代の償却はできる時代ではない。ホール経営の事業意欲がなくなると、店長の話にもついていけない」(ホールオーナー)

オーナーには40代の息子がいるが、後を継いでいない。後継者もいなければ、ますます事業意欲も薄れていく。儲かったからパチンコ業界に参入したが、儲からなければ退場する。ごく自然な流れである。本当にパチンコが好きでパチンコ事業を始めた経営者が、今、この業界にどのぐらい残っているのやら。

好きこそものの上手なれ、という言葉があるように、パチンコが儲かるからという理由ではなく、パチンコが好きだから事業を始めたオーナーの熱があるホール企業が最後は勝つ。


中小零細は特に銀行の融資もきっついから大変やろな。儲からんのやったら退場するのはエエことや。にしても、最後の一文は意味わからん。